ウナギ釣りのエサ
ウナギ釣りのエサ
ウナギは悪食で、はっきり言ってなんでも食べます。
今までウナギの消化管から出てきたものとしては、
カニ類(タカノケフサイソガニ、チチュウカイミドリガニ等)、アメリカザリガニ、ヒメタニシ、カタクチイワシ、マハゼ?、アナジャコ類、
ダンゴムシ類、アサリ、イトメ類・・・
と、本当に多種多様な餌を摂っている事が分かります。
しかし摂っているからといって、必ずしもそれらの餌がウナギ釣りに有効とは限りません。ここでは私が実際に試した餌について、いくつか
紹介します。
<ミミズ類>
言わずと知れたウナギ釣りの特効餌です。たしかにミミズは食いが良く、汽水域においては外道も少ない(マハゼぐらいで他はあまりかからない)のですが、
針がかりが若干悪く、先の方だけを食べられて終わるということがよくあります。またエサ持ちが悪いのでこまめにエサ換えをする必要があります。
ミミズにも色々種類がいるようですが、やはりフトミミズ類(ドバミミズ)が切れにくく、使いやすい印象があります。ただしあまり大きすぎるものは
よくありません。針に付ける時には尻側からかけると次々と体が千切れるため、頭側から針にかけます。
ミミズは掘ればタダですが購入するとなると相当な金額が必要となります。ウナギ釣りのポイントだけでなく、ミミズ掘りポイントを探すのも重要です。
<アオイソメ>
私が最も多用しているエサです。人によってはウナギ釣りに不向きだと考えている方もいるようですが、エサ持ちが良く、ウナギの食いも良いので
重宝しています。ただし春先はそれほどでもありませんが、初夏や秋のシーズンには最高の条件の場合を除き、外道に悩まされることも多いです。
また、細いアオイソメではなかなか良いウナギが釣れない印象があり(活性の非常に高い日ならば別ですが)、太いものを選んで使う必要があります。
釣具店によっては太いものを分けて売っていることもありますが、だからといって極太のアオイソメを取り扱っているとは限りません。
<カメジャコ>(アナジャコ類)
大型ウナギを狙う上で、私が最も有効と考えている餌がカメジャコです。カメジャコは外道が少なく(アカエイくらい)またメソがかかりにくいため容易に
大物が狙えます。臭いはやや臭う程度ですが死んでも使う事ができます。しかしながら針持ちが悪い事や一匹単価が高めであるため、あまり多くは
使えない餌だと思います。針に付ける時には、まず尻尾に針をかけ、次に胴体にかけます。こうする事によって針持ちが多少良くなり、ウナギも飲み込みやすく
なると考えられます。特異的に東海地方ではウナギ釣りに多用されています。
<アケミ>(イソシジミ)
アケミとは通称で、正式にはイソシジミという名の二枚貝です。これも東海地方ではよくウナギ釣りに使われる餌(ウナギが吸い込みやすいらしい)なのですが、
身が柔らかく本当によく落ちます。採ればコストはかかりませんがエサとして購入するとなると随分無駄が多いと思います。
ただし臭いは強いため、工夫すれば最良のエサとなる可能性もあります。アケミを使う方の中には身を塩漬けにしている方がいますが、こうすれば身が硬くなり
針持ちが多少良くなります。
<タカノケフサイソガニ>
ウナギの消化管から頻繁に出てくるのがこのタカノケフサイソガニです。釣具屋によっては販売しているところもありますし、汽水域では普通に
見られるカニです。5回ほど他のエサと併用してみましたが、釣れる様子は全くありませんでした。おそらくこのカニ自体は臭いもなく、ウナギに
見つかる可能性は低いですが、個体数が多いため、たまたま遭遇して捕食されるような事が多いのではないでしょうか。
<スジエビ、テナガエビ>
夜になると釣り場でよく採れるため、使いやすいエサではあるのですが、針がかりはさほど良くなく、食い千切られて終わる、ということが多々あります。
また甲殻類はアカエイの好物で、外道としてアカエイがかかる可能性があります。
<ザリガニ>(アメリカザリガニ)
ザリガニも用水路等で比較的容易に採取できるエサのひとつです。しかしながら、あまり食いが良いとは言えず、エサが
何も無い時には使っても良いくらいのものです。スジエビ類同様、アカエイが外道としてかかるのも難点です。
小さなものは丸ごと、大きなものは尻尾のみを使います。
ここで紹介した以外にもウナギ釣りのエサとして使われているものは沢山あります。
実際のところ、どれを使ったら良いか迷うのですが、ウナギは主に臭いを頼りにエサを
探しているため、臭いの強いエサを選ぶ事が大事だと思います。色々試すうちに、もしかすると
究極のウナギ特効餌が見つかるかもしれません。
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